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世の中の空気感、イメージって何ぞや?

ひらたんです。
ずいぶんブログの更新をさぼっておりました。
すみません。m( _ _ )m

今日は、世の中の空気感、世の中で良しとされているイメージとは何ぞや、みたいな話です。
それをちょっとだけ、経済にからめて考えてみたいと思います。
(わかりにくかったらごめんなさい!)


唐突ですが・・・米米クラブの曲「なんですか これは」を久々に聞きました。

すると、歌詞の中に「円高たかだかでちょっとした老人」というのがでて・・・違和感を感じました。
円高でちょっとした金持ちになった老人、って感じの歌詞です。

特に去年まで日本はデフレで、円高で苦しんでいましたよね。(もちろん、まだデフレは脱却していませんが。)
最近、アベノミクス効果でやっと1ドル100円を超え、日本の輸出を中心とした製造業が少しだけよくなってきました。
それなのに「円高たかだかでちょっとした老人」っていったい何?・・・。

この「なんですか これは」の曲がでたのは、1988年のことです。
この時代のこと、覚えている方いらっしゃいますか?
私は覚えていますよ~。(年齢がばれますね)
確か、この頃は、なんでかよく分からないけど円高が進んで、だからドルに換算すると貯金が増えて、たくさん貯金している日本の老人は世界一金持ちだ!超金持ち日本!みたいな感じだったと思います。

で、1988年の米ドル/円の日足チャートを調べてみました。
すると、1ドル120円から130円の間にあります。
うわ~、これで円高なのか・・・。
去年は1ドル79円とか普通でしたよね?
1988年といえばバブル経済の真っ最中。(ウィキペディアによると1986年~1991年までがバブル)

それ以前の1985年のプラザ合意の直後は、円高不況が起きていたようです。
プラザ合意は1985年9月22日に発表されています。
で、そのあたりの米ドル/円の日足チャートを調べてみると、それまで1ドル260円~240円で動いていたものが、9月22日以降は210円~200円に上がっていました。
う~ん、これで円高か・・・。まあ、確かにそれまでに比較すると30円以上も上がってしまいましたから、円高なんですが。この時の人たちは、1ドル79円なんて想像もつかなかったでしょうね。

(過去の為替レートは「http://gaitametore.com/」から調べられます)

しかしこの後バブルが起きて、円高不況という言葉が消えていったようです。でもプラザ合意後、それまでより少しずつ、さらに円高になっていきました。
円高不況で大変だったのに、バブル経済で景気がよくなったイケイケの世の中では、老人の貯金をドルに換算すると「儲かった!」となり、「ちょとした金持ち老人!」「日本人は世界一金持ち!」という、あたかも「円高は貯金が増えてお金持ちになれる良こと」、のような空気感、イメージを植え付けられたのではなかと思います。特にマスコミにね。(もししたら日銀もそんな感じに誘導していたかもしれませんね・・・。)

皆さんご存じのとおり、もちろん、極端な円安、円高は経済にとって良い影響は与えません。
さらに最近では、自国の通貨価値を下げるような政策をして、輸出を伸ばし好景気を作り出そうとしている国もあります。
円高になって貯金が増えた、なんて喜んでいたあの頃の日本は・・・なんだったのでしょうね!?

ということで・・・本当に正しいこと、自分にとって良いことは、時として世の中空気感、世の中で良しとされているイメージに違和感を感じる時もあるでしょう。
そんな時は、空気感、なんとなくのイメージに騙されないで、自分で情報を集め、自分の頭で考え、最後は自分の直感を信じ、物事を判断しましょう!


私はバブルの時には、まだ経済のことは全然わからなくて・・・見事に騙されていましたけどね。(涙)

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